たべ歯科クリニック・院長コラム１３

院長コラム 　第１3回　　歯科医院今昔物語

このページが歯医者・素手で治療というワードですごく読まれてるらしいので加筆修正してお送りします

院長コラム第１３回です。

今は新規開業も増えて歯医者はコンビニより多いというのがもうキャッチフレーズみたいになっています

でも私が子供の頃はそんなに歯医者は多くなかったです

ですからたまに行くともう混んでる混んでる混んでる

３０～４０分待ちなんてごくごく当たり前です

先生は怖いイメージで

医院も冷たーいイメージ

そして先生は必ず立ったまま診療してました

これは立位診療と言って昭和の時代は当たり前でしたが

体に良くない（長年継続すると腰にダメージが蓄積）

死亡率が大幅に高くなるという統計から

今はほとんど座ったままの座位診療です

今はお年の患者さんの入れ歯の型取りの際に

私も立ったまま型を取る位しかやってません

ひょっとしたらお年を召した大先生のいらっしゃる歯科医院では

今でもまだ歯医者が立ったままで診療してらっしゃるかもしれません

医師歯医者というのは自分自身の独自なクセがありまして

なかなかそれが抜けないのが普通なのです

あと覚えているのが素手で診療していた事ですね

今では信じられないと思いますが今から３０年前、大学病院時代は歯医者全員１００パーセント素手での診療だったのです

実は私が歯科大学病院の実習でも素手かグローブかは自由選択でした

初めてグローブはめた時は非常にうっとおしくてやりにくかったのを覚えています

特に根の治療は指先の微妙な感覚が要求されますので

グローブは鈍感になってしまうので本当にやりにくく感じたのです

ただ今は常識というかしないとおかしいグローブに慣れますと

今度は素手でお口に手を入れるのはかなり抵抗が出てきます

今素手で診療しろと言われたらキッパリ断ります（絶対にイヤです）

当時は信じられませんが保険治療は０割だったそうです

そうだったかなー？窓口取られた記憶がありますが

そのあとに１割負担になります

たべ歯科開業の半年後に２割負担に変更になりました

それで通院される患者さんがぐっと減ったのを覚えています

窓口がいきなり倍なのですごく驚かれたのをまじまじと覚えています

そのあと３割負担になりますが

この時はもう国保が３割負担だったので

そんなに患者さんも驚かなかったですね

私の世代の歯医者はいわゆる

おいしい時代を全く経験していません

バブル景気の時は

歯医者さんはガバチョと儲かったらしいですが

その頃は学生だったので

金銭のやりとりがまだだったので

世の中が浮かれてるなあ

派手な女性が多いなあ

物が高いなあ

タクシー捕まらないなあ

土地が高いなあという

そんな印象しかありません。

この時代を知ってる歯医者さんは

今のこの時代にちょっと対応出来にくいみたいですね

我々より後の世代は

いわゆるインプラント世代なので

ちょっとそっちに走ってる傾向を感じます

我々世代が一番地味な歯医者世代だと思います

その分堅実ではあると思いますので

派手さはありませんが

たべ歯科クリニックをよろしくお願いします