たべ歯科クリニック・院長コラム２１

院長コラム 　第２１回　　さようなら、平成

院長コラム第２１回です。

いよいよ平成という元号が終わります。

（これを書いてるのは平成３１年４月２５日・午後１７時２９分です）

大した内容ではありませんが

平成の内に書いておかねば！と思い

思いつくまま書いております。

思い返しますと

昭和から平成に変わるときは

昭和天皇崩御の為、自粛ムードが漂い

年頭だったので非常に寒く

大喪の礼はどこも閉店で

雪がちらついて

なんだか非常に物悲しい雰囲気だったのを覚えております。

当時は歯科大生でしたが

これから平成という時代になるというよりも

昭和が終わってしまうという印象が強く

私も昭和生まれということで

年寄り扱いされる時がくるんだろうなあと思ったものです。

そして平成。。。

歯科大学を卒業し

歯科医師国家試験に合格し

歯科大学病院でほぼタダ働きの３年間。

勤務医として懸命に働いた４年間。

もう独立しても大丈夫だろうと日本橋に開業して

あっという間に２２年。

途中、自分の意思とは反してどうしようもなくなり

閉院を検討したこともありました。

結局半年の休診で復活しましたが。

その際に通院されていた患者さんには

大変申し訳なかったと

今でも胸が痛みます。

震災の節電中に

暖房を切って寒さに震えながら

フリースを着て診療したこともありました。

私にとって平成とは

社会人になって歯科医師という仕事を覚え

人生の厳しさと天災に耐える試練の年月でした。

私と同年代の人間は皆同じような想いでしょう。

今回の元号改定は

天皇陛下がまだお元気な内の勇退なので

お祭りムードというわけではありませんが

春という季節もあり

暖かい、おめでたい雰囲気がとても良いと思います。

令和という元号も

まだ全く馴染んでませんが

昭和生まれには

（和）という文字がなんとなくほっとします。

願わくば令和という年月が

大きな災害がなく

平和に仕事ができるようにと

全くありふれて平凡な想いを馳せる今日この頃です。