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院長コラム 第26回 目線は上から?下から?
院長コラム第26回です。
久々に歯科関係のお話です。
先日知人から
患者さんと医者(歯医者も含む医療関係者)の上下関係について質問されました。
患者さんと医者の関係はイーブンなのか、患者さんが上か?医者が上か?
この内容については昔と今では違うと思います
昔は患者さんに比べ歯医者が(今回は歯医者コラムなので歯医者限定でお話しします、お医者さんは救急等人数が不足してる部分がありますので)圧倒的に不足していたので
歯医者さんが大先生、歯医者様の時代があったらしいです。
黙っていても患者さんがどんどん来て
ウハウハ儲かるという夢のような時代
その先生たちが息子娘をドンドン歯医者にして
お国も歯科大学をたくさん作って
今や過剰にしんにゅうがつく時代です。
おまけに昔は保険0割の時代があったらしく
前歯も自費診療しかなかったものですから
儲からないわけがない時代だったと聞きます
先生たちは札束をポケットに突っ込んで
銀座にバンバン繰り出していたとか。
なんか戦争のお話しを聞くくらい現実味はありません。
私が開業した年は社会保険が1割から2割りに変更になったので
単純計算で窓口が倍ですので
患者さんが一気に減ったのを覚えてます。
さてここで私が患者さんと表記して
患者様と表記しない理由は
医療機関は全体的にサービス業的な傾向に偏りつつあるものの
やはりサービス業ではないという考えがあるためです
ネイルサロンやエステのような部分が最近の歯科には見受けられますが
基本的に医療機関という根本を見失わないためです
最初の話に戻りますが
医者と患者さんの上下関係について私の考えは
初めて来院された時は
患者さんは病気、もしくはお悩みだある状態なので
患者さんの方が(精神的にも肉体的にも)下ということになります。
この下というのは優劣でなく
いわゆる健全状態が0だとすると
マイナスの状態で来院されるということになります。
(虫歯 痛い 晴れた 歯周病 噛めない つらい 眠れない 不安 しみる 等々)
この状態に対処する医者は(自分が健全状態、かつ専門家という意味で)
上の状態になるわけですが
ここで医者が目線、姿勢、考え方を患者さんのマイナス状態に合わせて
下げるのが非常に大事です
難しいのですが大事です
私が患者さんによく説明する際に使うセリフに
(痛い、つらいというのはご本人でないとわからない部分がある)
ということです
虫歯で穴が空いた歯を見て
こちらが
(痛くないんですか??)
と伺うと
(イエ全然)
という場合も非常に多いです
逆に
一見何も悪くない様に見える歯に対して
(痛い つらい)
と訴える患者さんも非常に多いのです
これは気のせいとかいう可能性もありますが
なにか原因があるのではないかと
患者さんと同じ目線にたち
確定診断から治療に移行する使命があると思うのです
そしてもしもその治療がうまくいき
マイナスが0になれば患者さんと医者は本当の意味でもイーブン状態になります
そして結果としてその0状態から普通の生活が送れて
場合によっては以前より快適な食事でもできるようになり
審美的にも機能的にも以前より良い状態
すなわちプラスの状態になった時に
患者さんにこの医院でよかった!と思って頂けた場合に
はじめて医者は患者さんに感謝という名の1ポイントプラスという
ほんの少しですがワンランク上に行けるのだと思います
最近は患者さんの希望で高額治療をするのであるから
それ相応の融通・待遇を要求する方が多いらしいです。
その様な患者さんはマイナス、もしくはプラス100を求めているのでしょう
これは先ほどの方程式というか図式から外れた構造の様な気がします。
歯科のサービス業化の悪影響でしょう。
しかしながら
たべ歯科クリニックは最低でもマイナスをプラス1に転じる治療を(もっと高いポイントは目指しますが)心がける方針をブレずに行っていきたいと思います。
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